鵜方で一番の老舗料理店『鮨　割烹　おとや』へやってきました。
創業は明治41年。
現在の主人である北村比佐郎さんは4代目、生まれも育ちも志摩という生粋の志摩人で、志摩のこと、志摩の魚のことなら何でも知っています。

注目のお料理ですが、この日はまず『的矢産生かき』800円～から。
見て下さい、このみずみずしさ！
他の産地のものに比べ的矢産のかきは一見小ぶりですが、旨みが強く、殻の大きさいっぱいに身が詰まっているのが分かります。
ブランド牡蠣として名高い的矢産のかきは、リアス式海岸の波穏やかな的矢湾で手間暇を掛けて育てられています。

続いてはお寿司。
この日、手に入った志摩の魚をふんだんに使った『冬のお寿司』2皿で8000円です。

一皿目は、手前左から右へ、クエマスの昆布〆、マアジ、トロ、
中段左から、ソマガツオ、マダイ、サワラ、
そして奥の段左から、シオ（カンパチの幼魚）、メバチマグロ、アオリイカ、の9かんです。
ああ、これを口福というのでしょう。
むっちりと甘いアオリイカ、淡泊な味わいに昆布の旨みが奥行きを与えるクエマス、味の濃いマアジ、カンパチよりも若々しくさわやかな味わいのシオなど、様々な味わい、香り、食感を持つ魚たちと、小さめのシャリが口の中で渾然一体となって踊ります。

二皿目は、手前左からカキ、真珠貝柱、イクラ、
中段左から、フグ、ウニ、車エビ、
奥の段左から、根付きイサギ、ヒラメ、クロムツ、のこちらも全9貫。
甘みの強い真珠貝柱、脂の乗った根付きイサギやクロムツ、ぷりっぷりの車エビなど、ウニとイクラ以外は全て志摩産という、今の時期しか味わえない志摩の海の幸オールスターです！
寿司ネタは仕入れによって内容が異なるので、何が出てくるのかは訪れたその日のお楽しみ。
ネタの新鮮さは折り紙付きですよ！

また、冬期は『伊勢えび料理』4000円～がおすすめです。
店内の生け簀には様々なサイズの伊勢えびが泳いでおり、注文を受ける度に主人の北村さんが網ですくっています。
色、ツヤ、形の良い志摩産の伊勢えびは、伊勢志摩へ訪れたら是非とも食べたい逸品です。

店内はテーブル席と、靴を脱いであがるお座敷席があります。
また、宴会など大人数での利用は20名までOKです（要予約）。

カウンター席では北村さんの仕事ぶりを眺めながらお食事ができますよ。
志摩のこと、魚のことなど、いろんなお話をしてみても楽しそう。

メニューには寿司以外にも、定食、丼もの、一品料理など、志摩の海の幸を味わえる様々な料理が揃っています。
志摩の魚にこだわる老舗の味を楽しんで下さいね。